左から、橘花梨(出演)、山本タカ(作・演出)、佐藤修作(出演)

1.QSC6授賞式を終えて、今の気持ちを一言。

山本 もちろん嬉しいし、頂いたコメントや感想も「ここを観て欲しいなぁ」というところを観て頂けたので良かったです。この作品を通して、消えてゆく風景というものを描きたいと思っていました。コンテストに出たことでより多くの人にご覧頂けたらと思います。

2.改めて「今作の見どころ」をアピールして下さい。

山本 主人公は街角に佇むポストで、そのポストが見てきた風景を作品にしています。時代の移り変わりや、そこでポストが考えていたことなどを、僕が想像して書いた作品です。背景をイラストレーターに描いてもらったのですが、僕はいい背景だと思っていて、書き割りの面白さも感じて頂けたら。

佐藤 時間の関係で数テイクしか撮れなかったのですが、どのテイクにも少なからずミスがあるので、それを探しながら観て下さい(笑)。

 手作り感満載。後ろのイラストも手書きですし、私が被っていた帽子やポストも。少人数の座組で他にないオリジナル作品が出来たと思っています。それこそミスもあるし、役者として悔しい部分もあるのですが、その時出来ることはやったので、その悔しさも含めて、一度しか出来なかったことを観て頂けたらと思います。

山本 くちびるの会の体当たり感。映像も初挑戦です。

 照明も自分たちで組みました。全てを自分たちで。

山本 ミニマムな座組が力を集結して、全部自分たちでやった感はありますね。

3.QSC6に参加して受けた「刺激」があれば教えて下さい。

 演劇動画というものの幅広さというか、「何が演劇動画なんだろう?」と考えることは面白かったです。

山本 舞台作品でも、その場で止まってしまっているような作品もあるから、画面を通して圧倒的に突き抜ける作品を作れる人はそうするし、僕らもそれをやらなければいけない。発表する媒体は関係ないと改めて感じたし、人の心へ届くものは、作り手側の腹の括り方とか、見据えている目線の先とか、そういったもので全く変わると感じました。

4.今後の抱負、もしくは次回活動予定について。

山本 くちびるの会は、せんがわ劇場演劇コンクールでオーディエンス賞を受賞しまして、2018年4月にせんがわ劇場にて新作を上演します。僕らの作品も、ひとつ突き抜けるような力強さを持ちたいと今回改めて思いました。お客さんに受け入れてもらえることを大切にしながら、その先の「心に残ってしょうがない」みたいな作品を作らなきゃいけないと思います。

 私は1月に鴻上さん作・演出の『もうひとつの地球の歩き方』に出演させて頂きます。

佐藤 僕は2月にアナログスイッチの『みんなの捨てる家。』に出ます。

げきぴあ賞『ポスト、夢見る』